時間と場所
時間と場所に対する姿勢は人によって異なっていうように、社会によっても異なっている。
無文字の文化は、レヴィ・ストロースの言葉でいえば「冷たい」文化である。
冷たい社会は、歴史上のいろいろな出来事がその社会の安定と継続に対して影響を及ぼす可能性を排除しようとする。
冷たい社会は変化を否定し、「われわれが過小評価している器用さをもって」自分たちの現在の発展の状態をできるだけ永久のものにしようとするのである。
コンゴの雨林のピグミー族がもっている時間の感覚には、ほとんど奥行きがない。
かれらは創造の物語を持っていないし、血統はもとより、動物のライフサイクルにすらほとんど関心をもっていない。
かれらは、まったく現在に生きているように見えるのである。
かれらの環境には、長く延びていく過去を思い起こさせるどんなものがあるだろうか。
Yi-Fu Tuan, Space and Place.
「空間」カテゴリの記事
- キン・ザ・ザ+Fantasitic Planet(2010.05.29)
- 福岡市市政だより(2009.07.02)
- 空間論的思考(2008.12.17)
- Nepal(2008.12.07)
- きむらとしろうじんじん(2008.12.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント