住総研キックオフミーティング
6/13は、住宅総合研究財団2008年研究助成採択者のキックオフミーティングでした。
高田光雄先生や小林秀樹先生とも久しぶりにお話できましたし、阪田弘一さんと下関一の宮環境共生住宅の調査の話もできました(江副さん→現地調査OKです)。
住宅総合研究財団では、研究助成の中から特に優れた研究を「研究選奨」として選び、その成果の発表があります(以前、助成を受けた時はこのような制度はなかった)。
「研究選奨」として選ばれていたのは、以下の4編。
・増井正哉さん(奈良女子大)
「景観保全における伝統的環境維持システムの再編に関する研究」
・小池孝子さん(日本女子大)
「共用スペースの活用による高層高密度団地の活性化に関する研究」
・青井哲人さん(明治大)
「台湾漢人住居にみられる〈総舗chong-pho〉の調査研究」
・山田あすかさん(立命館大)
「居宅の延長としての宅老所の現況と展望に関する研究」
いずれも興味深いものばかりで、久々にたくさんのメモを採ってしまいました。
青井さんの、漢人住居の上げ床の研究は、植民的空間と土着的空間の関係の検討の視点からも米式住宅研究とシンクロすることも多く、最近滞りがちなこの研究を深化させることを意に誓いました。
交流会で、青井さんとの話の中で、デリケートな政治的な問題もあるのだけど複眼的に推論を展開していく、という立場にも全く共鳴します。
今年の夏は、マニラ・津屋崎のフィールド調査が予定されている。
工務店の流通調査もあるし、秋には博多も控えている。
河さんの博士論文の準備もそろそろ本腰入れないと。
日産自動車との共同研究の展開や、門司のオフィス設計も待ったなし。
忙しいけど、特にこれといった戦略をつくるつもりもない。
大見栄を切ると修正がきかないからだ。
ただし、僕が進める研究にも設計にも、コアバリューはある。
・正直に取り組むこと
・公平に取り扱うこと
・楽しくやること
・社会的責任を感じること
もう一つ。
エッセイ、すなわち評論はアマチュアでもいいが、論文や設計はプロフェッショナルでなければならない。
どんなに忙しくても、プロであること。
このことは忘れずにいたい。
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