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2008年7月10日 (木)

イマージョン・プログラム

先週、行政の教育委員会での会議で気になったこと。

時折、話題になったのがイマージョン・プログラム。群馬国際アカデミーなどは建築的にも有名ですよね。

イマージョン・プログラムとは、外国語の言葉だけを習うのではなく、その言語環境で他教科を学びその言葉に浸った状態(イマージョン)での言語獲得を目指すこと。近年特に増加傾向のようです。学校建築の専門家として意見を求められましたが、先行例を挙げるにとどめておきました。イマージョン・プログラムと空間との関連性といった研究報告など見たことないし。

僕の友人の日本語研究者のI氏は二言語同時学習には否定的、という話もしましたが、これも実は根拠不足。彼女は母語による分割指導推進者ですが、現場では複合的に行われている様子。

もう一つ気になったのが、いわゆる「浮きこぼれ」問題。これは公立校特有の問題か。

これで急に思い出したのが、加藤学園暁秀初等学校。オープンクラスルームの日本での原型に近いだろうか。個性と才能を重視した教育を実践するために、授業は1クラスを2グループに分け、2名の担任教師がそれぞれのグループを教える。また、特に理解習熟の高い児童を対象に別室で練成をするクラスが設けられている。1972年竣工だから、何て先進的!

でも、それは私立だから、と言われればそれまで。

僕は中高の教員免許を持っているのだけど、いつも「先生は建築の専門でしょ?教育の現場のことはお分かりになってませんよね」と言われてカチンときます。確かに中高の教師としては働いたことないけど。でも基礎的な教育理論は勉強しているつもりなので、時々現場の先生方に噛みつきます。

あー、また感じ悪かったかな。 反省。

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