BANCO
今年の冷泉プロジェクトは「バンコ=BANCO」でいこうかというアイディアが出てきました。
藤さんが調べてくれたところ、バンコは主に九州地方で使われる言葉のようです。ポルトガル語が語源らしいということも分かりました。確かに関東では縁台とだけ呼んでいた気もします。
住空間の変化の過程において、いわゆる縁側は、民家に接客空間としての書院座敷が取り入れられることに並行して普及した。西日本では外縁、東日本では内縁が一般的となり、北日本では土縁も発達した。屋外での生活に重点をおく西日本に対して、縁を内部化する東日本では、冬期の生活に重点をおいたものであった。つまり、用途や気候風土に応じて縁側は発達してきた。当然、建具は障子と雨戸だった。
ガラス・ガラス戸が普及するようになると、急速にこの縁側は消えていってしまった。縁側で人を迎えることも、自然を楽しむことも、現代住宅では乏しい。
縁側や露台は、モンスーン地域に暮らす人々の接客・コミュニケーションのかたちであり、自然やまちを楽しむかたちであった。風通しが悪いという表現は、この地域の住まいにとってもっとも避けるべきことであると同時に、人間関係においても腐った状態を表す言葉となっている。
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